望んでいるのは雰囲気か、刺激か
SM的なものを望む方の希望をうかがうと、多くは雰囲気の側です。強い痛みそのものではなく、状況、言葉、力関係、身動きが取れない感じ。こうした要素が中心にあります。
この二つを分けておくと、痛みなしで希望を満たせることがあります。「SMっぽく」と伝えるより、どの要素が欲しいのかを言葉にするほうが確実です。
要素に分ける
| 言葉 | 命令口調、低い声、言葉で追い込む、あるいは無言 |
|---|---|
| 主導権 | 相手が決める形にする、こちらは選ばない |
| 拘束感 | 手を押さえられる、動けない状態(器具を使わない形も含む) |
| じらし | すぐに触れない、途中で止める |
| 強さ | 刺激そのものを強くする |
このうち、最後の「強さ」を外しても、他の4つで雰囲気は作れます。実際、痛みは望んでいない、というご相談のほうが多くあります。
お受けしていない内容
- 強くつまむ、引っ張る、爪を立てるなど、皮膚を傷めるおそれのある行為
- 跡が残る刺激(強い吸引、器具による長時間の圧迫)
- 洗濯ばさみ、クリップなど、血流を止める器具
- ロウ、氷など温度によるもの
- 停止合図を無効にする取り決め(「嫌と言っても止めない」など)
最後の項目は特に重要です。合図が無効になる取り決めは、どんな文脈でもお受けしていません。
停止の合図は必ず決めます
SM的な場面では、「やめて」が演出として扱われる可能性があります。そのため、それとは別の合図を必ず決めてから始めます。
言葉と身体の両方を決めます。三段階(続けてよい/弱めて/止める)にしておくと、止めるほどではない調整を伝えられます。決め方はセーフワードに書いています。
終わったあと
雰囲気を作った場面のあとは、切り替えの時間を取ります。普通の会話に戻り、水を飲み、身体を温める。この時間を飛ばすと、あとから気分の落ち込みが出ることがあります。
言葉で追い込む要素を含めた場合は、終わったあとに「あれは演出であって、そう思っていない」と明示的に確認します。
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